ベッドの上に座り、上気しているサヤの顔には俺の放った精がゆっくりと流れていた。
頬からひとさし指で掬った粘液を、口に運ぶ。
「ん……? んむぅ」
彼女は小首を傾げると、精液がべっとりと付着し汚れた眼鏡を外した。
そのレンズの白濁を舌で舐め取る。
「あぁ……ん」
真っ赤な舌がレンズをなめくじのように這い上がる。
「んん……」
透明なレンズに唾液の跡が残った。
彼女は舐め取った体液を、口の中で味わった。
「ん、やはり粘液のせいで、ん、味らしい味はしないな」
ちょっと首を伸ばすようにして、それを飲み込もうとした。
「んぐ……舌の上でごろごろして、引っかかる。飲み込みにくいものだな」
射精後の朦朧とした意識の中で、ぼんやりとそのようすを見ていた俺はふと我に返った。
「あ、テ、ティッシュ……」
まだ、元気さを失っていない股間をサヤに晒したまま、ベッドのそばに置いてあるティッシュの箱に手を伸ばす。
「いや、無理に飲み込まなくても。はい」
彼女は俺の差し出したティッシュを受け取った。
「ん、ありがとう。だがせっかくお兄ちゃんが出したものだから、ん、飲み込んでみたいと思ってな……んぐ」
彼女は目を閉じ、喉を鳴らした。
「ん。飲めた」
上目遣いで、ぺろりと舌なめずりをする。
それがどうしようもなく、エロカワだった。
「さ、サヤ……」
俺は何かに突き動かされるように、足元のズボンとパンツを完全に取り去り、制服の上着も脱いだ。
ワイシャツのでっぷりと突き出した腹の下に、それよりも突き出した不屈の闘志が燃え上がっている。
性欲を持て余すとはこのことだ。
「俺、その……」
彼女は睨むように笑う。
顔をティッシュでキレイに拭い、眼鏡を掛け直した。
ブレザーの第一ボタンに手を掛けて、問いかけてくる。
「ふむ。それじゃあ……脱ぐよ。制服、しわになるといけないから。それとも脱がせたいかな? お兄ちゃん」
「もももちろん、脱がせたいであります!」
某カエル型宇宙人軍曹の真似で答えた。
彼女はちょっと笑う。
「私も変わっていると思っていたが、君も相当変わっているな。似た者同士だ。……さあ、どうぞ」
彼女はどこかの受付のお姉さんみたいにキチンと足を揃えてベッドに座ると、俺を待った。
「じゃ、じゃあ、ぬ、脱がすよ……」
俺はぷるぷると震える手で、なんとかそのブレザーのボタンをひとつずつ外していった。
中には学校指定の紺のセーターを着込んでいる。
微妙に彼女の胸の輪郭が浮き上がった。
ブレザーの袖から腕を抜かせる。
「え、えと」
脱がせたブレザーをどうして良いか解らず、うろたえていると彼女が手を差し出した。
「ちゃんと畳まないと脱いだ意味がないだろう」
彼女はそれを手早くきれいに畳むと、そばにあった俺の机に置いた。
次に学校指定の紺のセーターを脱がせにかかる。
俺はサヤの脇腹にある、セーターの裾を掴んだ。
「ん。くすぐったいぞ、お兄ちゃん」
「あ、ご、ごめん」
「ふふ。可愛いな。お兄ちゃんは。はい、どうぞ」
サヤは腕を上げた。
俺は腹からセーターをまくり上げる。
「ん、眼鏡に気を付けてくれないか」
「あ、うん」
俺は、眼鏡に気を付けて顔から先に、慎重に彼女の頭を抜いた。
「ありがとう」
彼女は頭を軽く振って髪を整えると、腕を降ろした。
「はい」
前に突き出した両腕からセーターを引き抜く。
これで完全にセーターが脱がされた。
ほっとしてセーターを手渡すと、それもちゃんと畳んで、ブレザーの上に重ねる。
真っ白のワイシャツに大きく盛り上がった胸。首もとの赤く細いタイが可愛い。
「お兄ちゃん、シャツはお互い脱がせ合いしよう?」
「え、あ、うん」
俺たちはベッドの上に向かい合って正座した。
お互いのシャツに手を伸ばす。
彼女はいとも簡単にオレのワイシャツのボタンを外していく。
力士のような胸と腹を隠すように、横に伸びきったTシャツが現れた。
俺はなんとか少し慣れた手つきで、彼女のボタンを上から外す。
三つ目のボタンを外すとき、指が彼女の胸に当たった。
「あん」
ふにっとした感触と共に、彼女が甘い声を上げる。
「あ、ごめん……」
「そんなに謝らなくていいぞ、お兄ちゃん」
彼女は薄く笑うと艶っぽいしぐさで、白い乳房の谷間をチラ見させた。
「ケンタロウお兄ちゃん。どうだ?」
「すごく……おおきいです」
彼女はくすっと笑う。
「私もちょっと触って見ても良い? お兄ちゃん」
彼女は返事も聞かず、Tシャツの上から俺の胸を触った。
「う……」
好きな女の子に自分の胸を触られる。それはなんともいえない恥ずかしさと嬉しさがあった。
「やっぱり、男の人でも柔らかいんだな。本当のお兄ちゃんは揉ませてはくれなかったからな」
揉みしだかれる俺の胸。その変態チックな行為に物凄く興奮してきた。
「どうだ? やっぱり感じる? お兄ちゃん」
「あ、ああ。うっ、はぁはぁ……」
俺は倒錯的な快感に流されそうだった。
ふいにその手が離れた。
「えっ」
彼女が真っ直ぐに俺を見ている。
胸が今にも零れそうに開いた白いシャツ、赤いチェックの短いスカート、それに黒のニーソックス姿。
そして目には期待が輝いている。そんなサヤが両手を伸ばして、広げた。
「お兄ちゃん。来て」
俺はまるで飢えた獣のようにサヤに襲い掛かった。
「あん、ああっ、んぶ!」
どっとベッドに倒れこむサヤの、弾力ある大きな胸をワイシャツの上からむちゃくちゃに揉みしだく。
こ、この感触は……?!
「の、ノーブラ?」
「ん、そ、そうだ。今日はそのつもり、ああっ、だったから、な」
「そ、そうなんだ、嬉しいよ。サヤ」
柔らかく手のひらで包むように揉む。
「ん……そう、ああ、ん……」
彼女は目を閉じて、長い息を吐いた。
「お兄ちゃんの手のひら、熱いよ。気持ちいい……あ、はあ……はぁ……」
俺の親指と人差し指の根元で、硬いしこりが浮き上がってきた。
乳首だ。
俺はそれを指で微妙な力加減で挟み込んだ。
「うっ! うう……ああ、はぁ、ん……」
明らかに性的な意味で気持ちいい感じの声だ。
「ん、んん! あ、いい、あはあ……」
色っぽい声。
エロゲーで聞く声優さんの声とは違う、もっと弱く、しかし生々しいもの。
吐息に混じる、ほとんど囁くような喉から出る音。
それを俺が自由自在に出させている。
男の、いや、オスの支配欲、独占欲が目覚める気がした。
彼女の唇を貪り吸った。
「ん! んん! ちゅぶ!」
彼女の眼鏡がズレ上がり、斜めになった。
お互いの舌が、性器より先にセックスを始める。
絡み合い、突付き合い、舐め合った。
その間にも、俺の手の中でぐにゃぐにゃと激しく変形するサヤのおっぱい。
掴んだ指の間から、はみ出すほどの大きさ。
サヤがやや苦しそうな声を塞がれている唇の奥から出した。
「んうぅ! んぶぅう!」
俺は少し冷静さを取り戻し、顔を上げた。
俺の精液のせいなのか、二人の唇の間にはいくつもの粘った糸が伸びた。
「はー……はー……ご、ごめん、なんか、なんか俺むちゃくちゃで……」
バラのように赤い顔の中で潤んでいる彼女の瞳を見ると、やや焦点が合っていない。
「はー……はー……いや、いい……もっとむちゃくちゃにして。お兄ちゃん」
ブチ。
俺の中のどこかで何かが切れた音がした。
理性? なにそれおいしいの?
「サヤぁ!」
俺の、ぼってりとした胸と腹を押し付けるように圧し掛かると、彼女の喉笛から空気が漏れる。
「ひぅっ! お、お兄ちゃんもっと乗って! 押し潰してぇ!」
なんというドMっぷり。
普段のクールさなんかどこにもない。
俺はさらに興奮した。
「んん〜? ここかなぁ〜?」
密着したまま、彼女の股間にあるパンツに俺の童貞君をあてがう。
「あっ、そ、そこ、あたってる、あたってます」
なぜ敬語? とかもうそんなの関係ねー!
お互いシャツはくしゃくしゃ、服は乱れまくっている。
俺は指を伸ばし、彼女の大事な部分を隠しているパンツの布を横にずらした。
指に熱い愛液が絡みつく。
「も、もう、このままいいかな、サヤ」
はぁはぁと口で息をしながら、問い掛ける。
「ん、いいよお兄ちゃん、挿れて」
俺はいきり立つペニスを、パンツの横から挿入した。
ぬるり、とスムーズに入っていく。
「ひゅあああんっ!」
サヤは俺の肩にしがみつくようにして、身体を反らした。
「あ、あ、サヤの中、凄く、熱くて、俺のが溶けちゃいそうだよ……っ」
本当に熱い。俺のモノに全方位から絡み付く肉の圧力。
それがうねうねと蠢き、俺の精子を吸い取ろうとしている。
これがセックスというものか!
ああ、腰が勝手に動く。
サヤは突くたびに、跳ねるように反応した。
「あっ、あっ、ケ、ケンタロウのおちんちん、すごいおっきい、あっぁっ」
「サヤ、ああ、気持ちいいよ、はっう」
彼女は俺の下で、大きく口をあけ、よだれまで垂らしている。
「るぁっ、んぁっ、しょ、処女、なのに、気持ちいい! はぁっん!」
俺はその乱れっぷりに、サディスティックな感情が生まれた。
「そ、そんなに俺のチンポ、いいのかよ! え、どうなんだ!」
本能の赴くままに、彼女を串刺しにする。
「うあっ! ふぐぅっ! い、いいです! いい! も、もっと壊してぇ!」
大きく広げられた彼女の長く美しい脚の間に、俺の肥え太った獣のような腰が打ち付けられる。
ばつん、ばつん! と肉同士が衝突し、弾ける音が俺のヲタ部屋に響く。
積みあがったプラモの箱やフィギュアが揺れる。
俺は彼女に言葉責めを続けた。
「サヤ! もっと、欲しいか? だったらちゃんとおねだりしろよ!」
きゅっと中が絞まる。
「あ、はい、ほ、ほしい、です、う、お、お兄ちゃんの、もっとくださいぃ!」
彼女は俺にしがみついて、腰を擦りつけるように振る。
「お、俺の、なんだ? いつもみたいにはっきり言え!」
「は、はいいい、お、おちんぽ、おにいちゃんちんぽ、もっとほ、ほしいいい!」
「ようし、よく言えました!」
俺は彼女の上半身を起こし、俺は寝転んだ。
「ほら、欲しいんだろ、自分で動いて見ろ」
彼女は吐息だけで返事をすると、くねくねと腰をグラインドさせ始めた。
「ふぁっ、あ、ん、ん、あ、おにいちゃんちんぽいいいのぉ、あ、ああう……」
その白いシャツに包まれた、たわたな果実が揺れる。
だが、俺は手を出さなかった。
すると、彼女は自分でシャツのボタンを外し、それを晒した。
「お、おにいちゃぁん、お、お願いぃ!」
自分の胸を差し出すように俺に見せた。
「どうして、欲しいんだ? ちゃんと言わないと解らないってば」
膣内の動きが活発になる。
「は、はいぃ、お、おっぱい、噛んで! 血が出てもいいからぁ!」
哀願だった。
どんだけエロいんだ、こいつは!
「解ったよ! 大サービスだ」
俺は上半身を起こすと、抱きしめるようにしてその胸に吸い付いた。
同時に、腰に手を回し下から思い切り突き上げる。
「ひゃぁあああっ! 奥! おぐ! いぐっ、いぐっ、いぐぅう!」
「おら、いけ! いけ、いけ! 俺も、出すぞ! 出すぞ! 出すぞぉぉ!」
「らして! いっぴぁいちょうらい!」
俺たちは、その登ってくる絶頂感に我を失った。
「出る! うあぁあぁーッ!」
「ひゃぁあああーんんんッ!」
抱き合ったまま、びくびくと痙攣する俺たち。
「はぁっ、はぁっ……熱いの、まだ、で、出てるよ、お兄ちゃん……」
俺は射精の寸前になんとか中から抜いた。
サヤと俺の腹の間が、べとべとでぬるぬるになっている。
汗だか精液だか解らないにおいが、俺たちを取り巻いていた。
「あ、あ、あぁ……サヤ、サヤぁ……」
俺はサヤの胸に顔をうずめた。
感動なのかなんなのか解らない感情に俺は泣いた。
彼女は俺の頭を撫でてくれた。
「お兄ちゃん。好きだ。大好き」
「うん、俺も、サヤが、好きだ……」
お互いの鼓動が全てを許し、解放してくれる。
そんな気持ちになった。
もしかすると、これが……
愛ってヤツかもしれない、なんて思った。
《END》
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