[君のために] 4

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 あっという間に、次の日の放課後。
 調理実習室には、俺と涼夏と阿部マリリン、それに料理部部長、ドーナツ先輩がいた。
 なぜドーナツなのかとマリリンに聞いたら、名前が安藤 奈津子(あんどう なつこ)、つまり“あんドーナツ”だからだそうだ。
 以前は『あんドーナツ部長』だったんだけど、最近は省略されて、ただのドーナツ部長になったという。
 料理の中でも特にお菓子作りが得意で、見た目も肌が小麦色だから、まさにピッタリ。
 彼女は部員であるマリリンの頼みを受けて渋々ながら、ここを一時的に貸してくれたのだ。

 涼夏が無表情ながらも、やや驚きの声を上げる。
「これは……」
 調理台の上には、俺が気合いを入れて作ったチョコバナナケーキと。
 マリリンの作った……謎の物体があった。
 彼女は、目をうるうるさせて、何かつぶやいてる。
「なんで……男のくせに……そんなの……」
 どうやら、男にはスィーツとか作れないもんだと思い込んで勝負してきたようだ。
 涼夏が俺をチラリと見た。
 なにこの俺が悪者みたいな空気。
 いや、だってさ。自分からスィーツ対決を申し込んで来たんだよ?
 よほどの腕と自信があるもんだと思ってたんだけど……。

 ドーナツ部長がマリリンの肩にそっと手を乗せた。
「まぁまぁ。あんた、根性はあるんだけどねー。自主性が高すぎるってか、工夫とかより基本を押さえないとダメっしょ」
 そう言いながら、マリリンの作った焦げ茶と紫色の混合物体を指でちぎって、口に放り込んだ。
「んぐ……」
 複雑な顔をして、なんとか飲み込む。
「あっはっはっ、やっぱマズイわー。でもさ、オーブンでの焼き加減と、ブルーベリーを入れる順番を間違えなければ、もうちょっとマシになってたと思うよ」
 口は悪いけど、的確なアドバイスをマリリンに投げかけた。
 マリリンはうなずくだけだった。

 俺はその会話を聞きながら、余った俺のケーキを別の皿に盛って、ラップを掛けた。
 ふっふーん♪ 涼夏の家で、涼夏と一緒に、涼夏のいれてくれた紅茶で食べるんだ〜。
 涼夏はそんな俺のようすを興味深そうに見ていた。
 いや、そんなに見つめられるほどのモンじゃないよ? そりゃ多少、手際は良いかも知んないけどさ。恥ずかしいじゃん。

 やがて、涼夏はマリリンに声を掛けた。
「そもそも彼が相手ではしかたない。彼は見てのとおり、プロだからな」
 いや、バイトだってば。
 てか、誰も気付かないけど俺にだけは解るぞ。おまえ今、すっごい自慢げに言ったろ。
 マリリンはここぞとばかりに涼夏の元へ走り、すがりついた。
「うえーん、涼夏様ぁ!」
 マリリンが涼夏の胸に顔をうずめる。
 涼夏はしかたないな、という調子で彼女の頭を撫でた。
「ああ、よしよし。だが同学年なんだから敬語、特にその、“様”はやめてくれないか」
「いやん、涼夏様は涼夏様なんですぅ」
 マリリンがよく解らない受け答えをして発育のいいバストを涼夏の、これまた豊満な胸に押しつける。
 お互いのおっぱいがまるでゴムボールのように変形した。
「涼夏様ぁ……あたし、これでも涼夏様のためにがんばったんです。がんばったんですよぉ」
 マリリンがうっとりと腕を伸ばして、涼夏の首筋に触れた。
「ああ、解った。解ったから、やめ、あ、く、くすぐったい、ん……」
 涼夏がやや顔を赤らめ、頭を振って拒否している。
 あれ、なんだろ。二人の背景にキラキラ光る百合の花が見えるヨ?

 俺が二人を見てエロい事を考えていると、肩をポンと叩かれた。
 振り返ると、安藤先輩だった。
「ねえ、あんた、風光(かざみつ)クンだっけ。阿部ちゃんと同じクラスなんだよね」
 ウィンクしながら、自分の腕を軽く叩くしぐさをした。
「いいモノ持ってるねぇ」
 次に腰に両手を当てると、涼夏と同じくらい長身でスレンダーな体を、くの字に曲げる。
 先輩の顔が急接近した。
 その勢いで、先輩の短い髪からシトラスの香りが漂ってきた。
 大きくて、ややつり上がった目が俺を探るように、真っ直ぐに見つめる。
「ふーん……いい目ね」
 頬を赤くして、にーっと笑う。
 すると突然、俺の肩を掴んできた。
「ね、やらない?」
 うほっ?!
 先輩の言葉に色んな妄想や状況が一気に湧き上がり、ぐちゃぐちゃになって、頭の中をぐるぐる回った。
「えっ、な、えと……」
 急速に紅潮する俺。

 そこを狙って、マリリンが急襲。
「ね、涼夏様。風光ってゆーのはあんな男なんですよー!」
 ずびし! と俺を指さした。
「だからぁ、あんなのやめて、あたしにしませんかぁ?」
 涼夏があごを少し上げて、俺……ではなく安藤先輩を絶対零度の視線で見下ろした。
「ふむ……。なるほど」
 えっ、なんだなんだ。てっきり俺が冷凍ビームを喰らうと思ってたんだけど。

 安藤先輩が、その視線に気付いて涼夏のほうを向いた。
「ふぅん? わたしはただ、彼にウチの部でやってみないか、って誘った――だ・け・よ? ふふふ」
 あ、そーゆー意味だったのか。色々考えた自分が恥ずかしいぜ。でも、その語尾の含み笑いはいったい……。
 先輩は背筋を伸ばすと頭を振って前髪を直し、涼夏を見つめる。手は腰に当てたまま。

 涼夏がマリリンから、すっと離れる。
 安藤先輩にツカツカと近づいて、目の前で止まった。
 腕をその胸の下に組んだ。
 二人は、ほぼ同じ高さの目線だ。
 涼夏は凍るような目つきで、安藤先輩を威嚇。
「それだけ、ですよね?」
 安藤先輩も負けていない。あごを引いて、にたりと笑う。
「ええ。それだけ、よ。なにか問題でも?」
 どこからか、地響きが聞こえてくるような気がする。
 なんだ、なんでこんな戦闘モードに入ってんだ、二人とも!?

「ふふふ。改めて自己紹介しておくわ。わたしは安藤 奈津子。料理部部長。三年D組のクラス委員長よ」
 料理部ではなく、どちらかというと演劇部みたいなハリのある声と、胸元に手を当てるしぐさで言い放った。
 涼夏は軽く会釈して、応えた。
「わたしは花鳥 涼夏(はなとり りょうか)です。わたしも一年A組でクラス委員長をやってます。それと」
 いつものように静かに淡々と、しかし相手を真正面に捉えてハッキリと告げた。
「風光 明信君の正式な彼女です。いずれは結婚も考えています」
 さすがの安藤先輩も面食らったようすだ。口をあんぐりと開けたまま、固まった。
 てか、おい、結婚て! まだ早すぎるだろ! 初めて聞いたぞ!

「涼夏様! あたし、納得できません! そんなヤツのどこが良いんですか!」
 マリリンがまた半泣きで、俺たちのところにやってきた。
 涼夏が眼鏡を直して、冷静に言う。
「少なくとも明信君は、例え自分の好きになった異性に別の付き合っている人がいたとしても、その人に対して“そんなヤツ”とは言わないだろう」
「う……!」
 マリリンは、次の言葉を見つけられなかった。

 ショックで佇むマリリンの手を、自分を取り戻した安藤先輩がにこりと笑って握った。
「あんた、さっきも言ったけど根性はあるんだからさ。なんでも基本からやんなよ。恋もお菓子も、同じ同じ。焦っちゃダメ」
 顔を押さえて、コクコクとうなずくマリリン。
 安藤先輩が俺と涼夏に顔を向けて、明るく言った。
「さて。まず、この子は花鳥さん、あんたが欲しい」
 涼夏に向かって、すっと手を差し出した。
「それで、わたしは風光クンが欲しい。さっきは誤魔化そうとしてごめんなさい。ハッキリ言うわ。彼の事、男として興味が湧いたの」
 ええ――っ! 何いつの間にそんなことになっちゃってんの?!
 先輩は話を続けた。
「だからこれから、わたしと阿部ちゃんがあんたたちにちょくちょくちょっかい出すけど、よろしくね」
 涼夏は安藤先輩の顔を冷静に見た。
 何か納得したように軽くうなずいて、その手を握る。
「了解しました。いつでも相手になりましょう」
 了解すんの?!
 涼夏が俺を見て、かすかに口元をほころばす。
「大丈夫だ。わたしは君の恋人だ。君のために、ずっとそばにいる。君もそうだろう?」

 あ……そうか。そうだよな。
 うん。俺も涼夏のためにそばにいる。
 お互いがお互いのために必要で。
 お互いが愛おしいから、寄り添ってるんだ。

 俺は微笑みを返した。
「ああ。もちろんだよ。俺も君のために、ずっとそばにいる」
 涼夏のセリフをわざと真似した。
 涼夏が笑顔のまま、ほほを薄紅色に染めた。はにかみ、だ。
 安藤先輩やマリリンは、もっと顔を赤くしていた。
「あーもう! きゅんきゅん来た! それ、わたしに言ってごらん! ちゅーしてあげるから!」
「涼夏様ぁ! ステキですぅ! 惚れ直しましたぁ!」
 俺に突進してくる安藤先輩と、涼夏に突撃してくるマリリン。
 俺と涼夏は、目で合図をするとその場から一気に離脱した。
 もちろん、まだ食べて貰ってないラップした俺のチョコバナナケーキの皿を持って。

「いや、今日はなんだか大変だったなぁ」
 俺たちは涼夏の家にいた。
 俺は昨日と同じ、俺の席だと指定されたところに座っていた。
 涼夏が今日もおいしそうな紅茶をいれてくれる。
「はい。どうぞ」
 涼夏が俺の分の紅茶を静かに置いてくれた。
「ありがとう。んじゃ食べよっか」
 俺は二人の真ん中に置いてあったチョコバナナケーキの皿からラップを剥がし、置き直した。
「さ、どうぞ」
「うむ。ありがとう。やっと食べられるな。いただきます」
 涼夏は上品にフォークでケーキを切って、口に運んだ。
 俺は彼女の顔を、じっと見つめた。
 口元を押さえ、目を瞑って味わっている。
 やがて、飲み込んだ。
 彼女の口元が、かなりほころぶ。よし! 手応えあった!
「うん。とてもおいしい。さすが天才風光パティシエだな」
 そう言いながら、もう次を切り取っていた。
 結局、彼女はパクパクと物凄い勢いで平らげてしまった。

「ふぅ……ごちそうさま。本当においしかった」
 涼夏が微笑み、手を合わせた。
 俺は紅茶をすすりながら、うきうきしていた。
「いえいえ。どういたしまして。マリリンじゃないけど、俺も涼夏のためにがんばったからな」
 涼夏も紅茶に口を付けた。
「ほう? そうなのか」
 俺は紅茶のカップを置いて、答えた。
「うん。確かに最初は勝負ってのがもちろんあったんだけど、途中からは涼夏に俺の作ったものをおいしく食べて欲しい、そういう気持ちを込めて作ってたんだ」
 彼女の瞳に嬉しそうな輝きがきらめいたように感じた。
 涼夏は紅茶を置くと、ふわりと猫のように俺の真横にやってきた。
「えっ」
 涼夏の熱を感じるほどの近距離。
 彼女が甘やかな吐息と共に、ささやく。
「ならば、わたしもがんばろう。これはお礼だ」
 彼女は眼鏡の奥から、優しく潤んだ瞳で見つめると。
 まるで南国の風のようにゆるやかに熱い顔を近づけてくる。
 彼女は目を閉じた。
 お互いの鼻の頭が軽くぶつかり、逸れる。
 眼鏡がほほ骨にあたって一瞬、冷やっとする。

 唇が、重なった。
「んん!?」
 初めてのキスは、マシュマロの柔らかさと温もりを持った、チョコバナナケーキの味がした。

 やがて。
 ゆっくりと彼女が離れる。
 まるで今まで眠っていたかのような、ぼんやりとしたまなざし。
 顔は、今まで見た中では最高に赤く、息はかなり荒い。
 ぺたん、と尻餅をついてへたり込んだ。かろうじて、腕を床に突っ張って支えている。
 彼女が胸を押さえながら、口を開いた。
「あ、はぁ……これほど……心臓が激しく高鳴って……愛しくて……甘美な気持ちになるとは……想像以上だ」
 俺はその言葉を聞きながら、何か答えようと思ったが。
 俺もめまいがするほど鼓動が激しくて、口もきけなかった。
 それにキスしただけで俺の股間は、もはや手が着けられないほどの火柱だった。
 しばらく俺たちは、お互いが落ち着くまで身じろぎ一つしなかった。

 それから、なんとか体調も戻って。
 涼夏もいつも通り、冷静に今日の分の勉強を始めようと言った。
 俺はそれに従った。

 黙々と勉強中。
 ふとなにか気になって顔を上げると、俺を見つめている涼夏がいた。
「ど、どうしたの?」
 彼女は、はっと我に返った。
「ああ。君に見とれていた。すまない」
 はぅっ! 確かに彼女の視線は今までとは比べものにならないくらい熱い。熱過ぎる。レーザー光線並みだ。
「い、いや、いいんだけど……俺も男だからさ……その……あんまりそんな目で見つめられたらさ……」
 涼夏は何を思ったのか、大きくうなずいて。
 言葉という名の爆弾を投下した。

「勃起したのか?」

 それは着地する前に大爆発した。被害甚大だ。
 俺は思わず立ち上がって抗議した。
「な、なに言ってんだよっ! てか、マズイだろ! そんな事言ってると、そ、その、おそ襲っちゃうぞ!」
 なに言ってんだは、俺のほうだぁぁぁッ! それはシャレになんないだろ、この状況で! ああ、もうなに言ってんだぁぁぁっ!
 だが、彼女は俺を見上げて、こっくりとうなずいた。
「構わない」
 はいぃぃぃッ? 承認?! 承認するの――ッ?!
「君がわたしを求めるなら、わたしは覚悟しよう。ただ、現時点で非常に怖いと思っているのも事実だ」
 あ、まあ、それはそうだよな。
「それに襲われるというシチュエーションも嫌だ。もっと自然な雰囲気、そう、世間一般でいうところのイチャイチャしてだな、それで性的な興奮がお互いに高まって性行為に至る、というのが最も理想的だと思うのだけれど……」
 うん、それが俺も一番だと思うよ。
「だが、もし君が女性を力ずくで襲い、何もかも奪うような形でないと性的に満足しないという歪んだ性癖を持っているのなら仕方がない。身を任せよう。ただし、その場合は今後の付き合いを考えさせて貰う。それで良ければ、よろしく頼む」
 ……萎えた。
 てか、すっげぇ俺とのこと、色々考えてるんだ。びっくりだ。
 俺も好きだからヤリたい! ってだけじゃなくて、もうちょっと恋愛について考えたほうがいいな、こりゃあ。

「冗談だよ! 本気にするな! 素直なヤツだな」
 俺は俺の席に座り直した。
 涼夏は、ややうつむいて息を吐いた。
「そう、か。うむ。すまない。冗談は苦手だ」
 セリフと同時に彼女の目からしずくがこぼれ落ちた。
「え、おい……?」
 彼女は眼鏡を頭のほうへ上げて、俺のあぐらをかいているひざに、しなだれかかってきた。
「本当に……怖いんだ……すまない……だから、待ってくれないか……」
 俺は彼女の頭を優しく撫でた。
「うん。こっちこそごめん。悪い冗談だったな。もちろん、待つよ。おまえが大丈夫って思えてから、な」
 サラサラとした黒髪を、ゆっくりていねいに、撫でる。
 あ。今、思い出した。
 そう。親父にほめられたときって、あれは、ふゆながいじめられてたのを助けたときのことだよ。
 ふゆなが泣いてたのは俺が泣かしたんじゃなかった。近所にいた悪ガキのせいだ。
 俺はそいつをやっつけて、泣いてるふゆなの頭、撫でたっけ。それから背中におぶって帰ったな。
 その日、たまたま親父が早く帰ってて、俺たちを見るなり状況が解ったのか、褒めてくれたんだ。
『よくやったな。明信。そうだぞ、俺たち、男の手ってのはな、女を殴るためにあるんじゃねぇんだ。女をキッチリ守るためにあるんだぜ。……それと』
「それと?」
『大好きな人を優しく撫でてあげるためにも、な!』
 そう言って、俺の頭をいやってほどぐしゃぐしゃと撫でてくれた。全然優しくなかったけど、嬉しかった。
 母さんもああいうとこに惚れたのかな……。

 俺たちはみんな、毎日毎日、誰かが誰かのために一生懸命働いたり、勉強したり、考えたりしてるのかもしれない。
 例えば、自分の周りの大好きな人のために。
 自分のことより、相手のことを思って。

 ふと気付くと、涼夏は俺のひざの上で寝息を立てていた。
「あ、おい。風邪ひくぞ」
 すーすー。寝息も美しい。
 しょうがないな。そう言えば、昨日今日と色々あり過ぎたからなぁ。
 とりあえず、涼夏のきゃしゃな眼鏡を取って机に置いた。
「んん……」
 横向きだったのが、寝返りをうって仰向きになった。
 しかも、ちょうど涼夏の首の下に俺の太ももがあるため、あごが上がり、口を突き出すような形になっている。
 そうなると、いやでも唇に意識が行ってしまう。
 柔らかく艶やかなピンクの唇。絵に描いたようなとてもキレイな形をしている。
 さっきの感触が蘇る。
 もう一度、したい。
 俺は、なにかに取り憑かれたようにその唇に吸い寄せられていく。
 いや! ダメだ! 涼夏はそういう無理矢理みたいなのは嫌だって言ってた。
 ガマン、ガマン。
 俺は首を戻そうとした。
 その瞬間。
 涼夏の腕が伸びて、俺の頭を抑え付けた。
「今度、君の家で勉強会をしないか」
「えっ。ああ、いいけど……って、起きてたのかよ!」
「君のご両親にご挨拶しなくてはいけないからな」
「あのさー。結婚とかご挨拶とか、そんなのまだ早いってば」
「そうだろうか……んむ。まあ、良い。とりあえずは、キスからだな」
 彼女の目が、いたずらっ子のように光る。
「キスだけなら……いつでもどこでも何度でも、いいぞ?」
 俺はその誘惑に抗う術を知らない。
 彼女の腕に導かれるまま。
 ふたたび、彼女と唇を、重ねたのだった。

《end》


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