[智子の告白]

2.シーサイド・ラバーズ


1.テレフォニー・ハニーへ戻る
3.プロミスド・シンボルへ行く
4.スマイル・アタックへ行く
5.グッド・ウィークエンドへ行く
6.シェイキング・ウォーターへ行く
7.パーティング・フレンドへ行く
8.ハー・ディザイアへ行く
9.ハーレム・ナイトへ行く
topに戻る
18禁コーナートップに戻る

「まぁくんは、いつまでこっちに居れるん?」
 わたしと彼は昼下がりの誰もいない海岸で寝転がっていた。
「そうだな……明日帰るよ」
 不意に強い風が吹いた。
 わたしが着ている、前をはだけたストライプシャツの襟が揺れた。
「早いねんな……」
 彼が少し笑う。
「もっと居て欲しい?」
 わたしは内心ちょっとムッとなる。
「そらそうや。お互い好きやって解ったんやし」
 彼がわたしの過去を詮索しないように、わたしも彼に何があって急に逢いに来たのかは聞いていない。
 素直に彼の言ったわたしを好きだという言葉を信じたから今、ここでこうしている。
「でも、ほんとにいいのかな。俺たち、これで」
 血のつながりに対する罪悪感。
 それはわたしにもある。しかし、わたしの答えはもう出ている。
「わたしはまぁくんが好きや。だから、離れたくない。それはまぁくんも一緒やろ」
 彼の横顔に視線を向ける。
「ん、あ、ああ。俺も智姉(ともねえ)のこと……その……」
 ちらっとわたしを見てすぐ目を空に戻す。その煮え切らない態度に念を押すわたし。
「わたしのこと、好きなんやろ?」
 彼は頬を赤らめて小さな声で返答した。
「ああ。うん、す、好き、だ」
 わたしは上半身を起し、彼に覆い被さるようにした。
 石とビーズで出来た明るい色のネックレスが彼の鼻先に触れそうになる。
「ほな、それでええやん。なんとかなる。いや、なんとかしよ? な?」
 まっすぐ彼を見つめる。
 彼は泳がしていた目をいったん閉じて、わたしを見つめ返す。
「うん。……うん。そうだな」
 彼は体をやや持ち上げて、ゆっくりわたしの唇にキスをした。
 男の匂いがわたしの鼻腔をくすぐる。
「ん……ふ」
 お互いを求めているその舌が解け合う。
 一気にわたしの中の情熱が沸騰した。
「うう……ん」
 広い砂浜には唾液の小さな水音は周りに響かない。
 本当にわたしたちだけにしか聞こえていない。
 この世界にいるのが、ふたりだけになってしまったかのような錯覚。
「智姉……!」
 彼がわたしの名を呼んで、強く抱きすくめる。鼓動が早くなった。

 彼の唇がわたしの顎から首筋、そしてネックレスを過ぎて鎖骨を這う。
 わたしは彼の清潔感のあるウェーブのかかった髪を柔らかく弄んだ。
 ゆっくり砂の上に押し倒された。
 昼下がりの太陽は春霞の向こうで穏やかに輝いている。
 彼の唇がわたしの胸元に来る。少し頭を離してつぶやく。
「智姉……ホントにデカイね」
 それにわたしはまず吐息で応えた。
「はぁぁぁ……男て、だいたい大きいのん、好きみたいやね」
 彼の熱い視線がわたしの胸を犯している。
 シャツの下のオレンジ色をしたキャミソールを通して犯されている。
 わたしの乳首が痛いほど、つんと尖った。
 彼はそれに気付いて問いかける。
「あれ……智姉、ノーブラなの?」
 わたしは微笑んで、彼の頭を撫でた。
「そうや。まぁくん、好きやったやろ」
 彼は昔みたいに顔を埋めるのだろうか。それも良い。いや、そうして欲しい。
 わたしは淫らな期待感を持った。
 だが、彼は頭を上げた。
 えっ……胸は……そう思った瞬間、彼はキャミソールの下から乱暴に中へ手を入れた。
「ひうっ」
 柔らかで薄い乳房の皮膚に電気ショックが走った。
「ホント、こんなにおっぱい大きくなっちゃって……智姉はいやらしいなぁ」
 彼の手は熱く、昔に比べて広くなっていた。胸を揉みしだく指の皮膚は少し硬い。
「そ、それとこれとは全然関係ないやろ……うぁ」
 時に強く。時に優しく。わたしの胸を弄ぶ。その緩急は以前よりずっとわたしを感じさせた。
 それはしかし、何かわたしの感情を揺らした。
「あ、はぅ……まぁくん、うまく、なってるな」
 彼は、にこりと笑った。
「やきもち焼いてるの?」

 嫉妬……? ああ。そうか。これは彼の過去に対する嫉妬だ。
 彼はわたしの事をずっと好きだったと言ってくれた。だが、それとセックスの経験を積むと言うことは違う。
 特に男はそういう生き物だ。
 そう、わたしと逢っていない間に成長していたのだ。
 わたし以外の女をその手に抱いていたのだろう。

「あぅっ……そ、そうやな。妬いてるわ」
 彼の人差し指と親指が、乳首を触れるか触れないかの瀬戸際で愛撫する。
「はぁっ……ん」
「智姉は素直だよなぁ。大丈夫だよ、そんな相手は居なかった」
 彼が優しくわたしの口唇にキスした。
「俺にはずっと智姉だけだ」
 甘い言葉に子宮が疼く。
「うぅん……!」
 体温が上がる。
 ふつふつと沸騰した熱い淫液がショーツの中に溢れるのが解った。
「ほな、なんでこない、う、うまくなっとんの」
 彼は困ったように照れるように笑う。
「それはその……男としてまあ、色々見たり聞いたりしてたから、かなぁ」
 その言葉に嘘の匂いは感じなかった。
「俺は……本当に智姉のこと好きで……でもいとこ同士だからさ。他に彼女を作ろうと思ったりもしたんだけど……無理だったんだ」
 その沈んだ表情に今度はわたしから口づけた。
「なんや、わたしら、めっちゃ似たモン同士やったんやな」
「智姉……」
 彼はキャミソールをずり上げた。
 わたしの両乳房が揺れて白日の下に晒される。うっすらとかいていた汗のせいで風が冷たく感じる。
 彼は両手の平でふたつの乳房を真ん中に寄せる。
「うわぁ……昔よりもっと柔らかくて、いやらしいよ」
 乳首を親指でくりくりと捏ねる。
「あ、あかん、あかんのよぉ……ちく、乳首めっちゃ感じるんよぉ」
 自分の言葉にも興奮した。
 先端の充血が限界になっている。
「じゃあもっと……」
 彼はそういうと、そのしこった部分に吸い付いた。
「んぁああっ!」
 体が何回か痙攣し、のけ反る。そのせいで胸が震え、吸われている部分が引っ張られ続けた。
「くっふぅぅ……」
 全身から力が抜けた。
「あ、はぁ、はぁ……か、軽くイッてもたやんか……はぁ、はぁ……」
 彼は口を少し離して、わたしを見た。
「エロい顔だよ……智姉」
 自分の顔が上気しているのは充分に解る。目も潤んでいる。
「う、ん。好きな人にしか見せへん顔や」

 白く誰もいない砂浜。そこで、わたしたちは愛し合おうとしている。
 一応、レジャーシートは敷いた。
 まぁくんが上半身を日光に晒した。きれいな肌だ。むだ毛もない。少し痩せているかなとも思うが腹が出ているよりは良い。
 わたしは体を起こしてストライプシャツを脱いだ。キャミソールだけになる。
 彼は辺りをうかがうようにしながら聞いてきた。
「ね、ホントにこのまま、ここで……するの? せめて車の中で、とかさ」
 わたしは彼の下半身を抱きしめた。彼のジーンズの中にあるアレがわたしの眼鏡をずらす。
「ここまでやっといて今更そんな事いうん? まぁくん、ヘタレやな」
 見上げると彼は口を尖らせていた。
「ヘタレかどうか、教えたる!」
 彼は半分笑いながら、わたしを押し倒す。
 ふたりのシャツが折り重なって、わたしたちにふわりと被さった。
 ちょうどシーツのように。

「アンタの関西弁、久しぶりに聞くわ……懐かしな」
 軽く口づけ。
「ああ……俺も久しぶりに使ったな。東京に出てから長いもんな」
 そう言いながら、彼はまたわたしのキャミソールをめくり上げ、乳房を露わにした。
「わたしはどっちのまぁくんも好きやよ」
 彼の頬がすーっと桜色になる。彼は無言でわたしの乳首を舐め出した。
「ふぁっ……」
 舌の動きがコロコロと先端を転がす。
 時々、吸ったりする。
 唾液の立てる水音が淫猥で、そのたびにわたしは息を吸うのだった。
「う、んん、はぁっ」
 不意にわたしの陰部がショーツの上から押えられた。
 彼の指だ。
「うわ……昔こんなに濡れてたっけ。ホント、壊れてるって言うだけのことあるよ」
 わたしは恥ずかしさで心臓が破裂するほどドキドキした。だが、顔には出さない。
「アホやな……そんなん言わんといて。恥ずかしやろ」
 彼はわたしの顔を見て微笑む。
「全然恥ずかしそうに見えないけど……でも顔は赤いみたいだね」
 彼は指をリズミカルに振動させて、わたしのクリトリスを刺激した。
「あぁ、あ、あぅ……」
 今でも充分すぎるくらいなのに、さらに体の奥底から波が押し寄せ溢れ出す。
「きもちい……あ、きもちいいよ、まぁくん」
 わたしは両腕を伸ばし彼の手首に手の平を添えた。
 彼の口は乳首を攻める。
 
 彼が無言でその指を外すと、ショーツに手を掛けた。
「何か言うてからしてよ……怖いやんか」
 わたしは文句を言いながら腰を上げた。
「あ、ご、ごめん。えと、じゃあ、脱がすよ?」
 彼がショーツを下げた。アソコに風が触れる。初めての経験だ。
 そもそも、セックス自体初めてなのに野外というのはどうなんだろう、とちょっと疑問が浮かぶ。
 だが、この火照りは止められない。
 彼はわたしの陰部をしげしげと見つめた。
「智姉、昔のまんまみたいだ」
 そうなのだ。わたしの恥毛は薄い。
「アンタ、ほんま恥ずかしい事ばっか言うな。あんま生えへんかってんよ、ほっといてくれへん?」
 彼はちょっといたずらっ子のように笑った。
「智姉には昔さんざん恥ずかしいコト言われたからなぁ」
 彼は膝で立つとおもむろにジーンズのジッパーを降ろす。
 わたしは出てきたモノにびっくりした。彼のソレは本当に大人のものになっていたからだ。
「さっきちょっと大きさは解ったけど……でも目の前で見たらやっぱりスゴイわ」
 黒く太い。わたしは自分が興奮しているのを感じた。
 起きあがり、それを軽く握ってみた。芯が硬くて外側は柔らかく伸縮性がある。
 昔の彼のモノと決定的に違うのはその先端だ。昔は象の鼻のようだったのが今はそれが剥けて赤く丸い感じになっている。
 少しグロテスクだが、ちょっと可愛い。
 わたしは彼の持っていたコンドームを付けながら疑問を発した。
「こんなん入るんかな」
「智姉は昔、バナナ入れようとしてたじゃないか」
「結局、あたしは無理やったからアンタのお尻に挑戦したけどな」
「う……やな思い出だ。墓穴掘ったか」
「オカマの間違いちゃうか?」

 しばらく睨み合って。
 お互い、吹き出す。
「ほんまに好きや。昌宏」
「うん。俺もだ。智子」
 彼がわたしの上に覆い被さる。
「入れるよ」
「うん……でも、ゆっくりな」
 わたしは彼の背中に手を回し、目を閉じた。
 彼のモノの先端がわたしの入り口にあてがわれる感触。
「ん」
 彼は優しく入ってきた。
 彼のモノでわたしの中が押し広げられる。
「んん……」
 きつい。だが思ったほど痛くはない。
「はぁ……」
 わたしはうっすらと目を開けた。
 彼の目が真剣に、だが優しくわたしを見ている。
 愛を感じた。
 その瞬間、全身に熱が広がった。
 浮かされるような、熱。
「ああ……気持いい」
 彼を抱きしめる。彼の胸がわたしの胸に重なる。それさえも快感。
 耳元で囁く彼。
「動くよ」
 彼のする事をなんでも許せる気がした。
「うん。動いて」
 彼のモノが引き潮のように遠のく。
 次にまた突かれる。
 そのたびにクリトリスがめくれ、出入りする。
「うあ……オナニーと全然違う、あぁ」
 わたしは思った事が口から全て零れてしまう状態になった。
「お、俺も同じコトお、思ってる、よ」
 彼の動きが徐々に速度を増す。
「あ、あ、ああ! きもちぃ、い」
 自分の中の淫魔が目覚めた。
 腰が勝手に動く。
「うん、ん、そ、そこ、もっと、あいい」
 彼の汗の匂い。
 わたしの愛液の匂い。
 リズミカルな水音。
 力強い律動がわたしの快感を高めていく。
「お、おっぱいがすごく揺れてるよ、すごくエロいよ、智子」
 彼の腕を握り哀願する。
「おっぱい、おっぱい吸うてぇ!」
 彼は言われるがままに、わたしの乳首を吸う。
「ふぁぁ! か、噛んで、噛んで!」
 彼の甘噛みの感触が乳首から広がる。
「んんん! ええよ、あぅあ」
 暑い。
 眼鏡が曇る。
 世界が揺れてる。
 だんだんと意識が快楽を求める事だけに集中する。
「ああ! ああ! まぁくんのおチンポ好きぃ! ひあ?! 今、大きなったよ! 大きく、うあ、ああ!」
 いつの間にか体位が変わっていた。
 彼はわたしのお尻を抱くようにして、下から強く突き上げる。
「ふぁ! あん! すごいよ、すご、おチンポで串刺しやの!」
 わたしは自分の胸を強く揉みしだいた。
 呼吸が早く浅くなる。
 あかん、なんも考えられへん……。
「ああ、ああ、もっと突き上げてぇ! あぅふぁぁあ!」
「あ、智子、気持いいよ! も、もうすぐ出そう」
「う、うん、ええよ、イッて、あたしの中で、あ、あ、あっあぁっ」
「智子! 智子! 出すよ!」
「も、もっと呼んで! はぁう! 出して、出して!」
「智子! で、出そう、出る、出る……!」
「あ、わたしも、い、イきそう、イきそう、イきそうぅ」
「で、出るっ!」
「あっ! ああぁっ! 出してだしてだして!」
「うっ、うあぁあ――ッ! 出すよ、出す、でるでるでる! うあぁぁぁ――ッ!」
「イッく、イッく、イッくぅぅぅ!ふあぁぁぁ――っ!」
 

「っは、はぁ、はぁ……」
「あ、あはぁ……はぁ……」
 太陽が赤みを増している。
 夕方になろうとしているようだ。
 わたしはぐったりと彼の腕枕に寝転がっていた。
 わたしの股間から、じわりと彼の精液が流れ出しているのを感じる。
 体を少し起こして、コンドームをゆっくり引き抜く。
「うわぁ……よーさん出たなぁ」
 彼を見るとなにか恥ずかしそうだ。
「そりゃあ……智、子がエロいから……しゃーねぇじゃん」
「なにその中途半端な関西弁」
「移るんだって。せやから、中途半端になるの」
 わたしは彼にしなだれかかる。
「まぁくん、ほんま可愛いな。好きやで」
「男に可愛いとか言うな。でも……」
 小さい声でぼそっと言った。
「愛してると思う」
 わたしは彼を抱きしめた。
 心が嬉しさで満ち溢れたから。


1.テレフォニー・ハニーへ戻る
3.プロミスド・シンボルへ行く

4.スマイル・アタックへ行く
5.グッド・ウィークエンドへ行く
6.シェイキング・ウォーターへ行く
7.パーティング・フレンドへ行く
8.ハー・ディザイアへ行く
9.ハーレム・ナイトへ行く
topに戻る
18禁コーナートップに戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送