[智子の告白 8]

ハー・ディザイア


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「よし。これで大体片付いた」
 わたしは大阪から、ついに東京――彼のいる場所へ引っ越してきた。
 しかも運の良いことに彼のマンションが空いており、同じ階どころか隣の部屋に入れた。
 もはや、これは運命だと思う。

 元々あまり物をたくさん持っているほうではないので、荷物は早々に片付いた。
 わたしは彼の部屋と同じ間取りの中を歩いて、シャワーを浴びに浴室へ向かう。
 その後で、彼にサプライズを仕掛けるんだ。

 わたしはシャワー後、すっかり身支度を整えた。
 化粧も勝負下着も完璧だ。
 引っ越しの手土産を持って、高揚した気分で部屋を出た。

 自室の鍵を閉め、隣の彼の部屋を見る。
 するとグレイのワンピースを着た背の高い女性が、今にも呼び鈴を押そうとしていた。
 わたしはピンときた。
「あんた、もしかして朝比奈(あさひな)さん?」
 彼女は少し驚いて、わたしを見た。
「は、はい。えと……どちら様でしたっけ」
 わたしはお辞儀をする。
「初めまして。わたし、美河 智子(みかわ ともこ)言います。昌宏の」
 彼女が言葉を遮った。
「ああ。従姉の。初めまして、朝比奈 孝美(あさひな たかみ)です。お噂は昌宏君からかねがね聞いてます」
 ほほう。ちょっと興味を惹かれた。
「そうなんですか。例えばどんな?」
 彼女はゆるいパーマの髪に指を掛け、くるくると回した。
「そうですねー。強引でマイペースって聞きましたけど」
 まぁくん、あとでお仕置きやな。
「それで、美河さん。なんだか今、隣から出てきたみたいに見えたんですけど」
 わたしは背筋を伸ばして、彼女を見下ろそうとした。
 だが、背丈はほぼ同じくらいだったので、あまり効果は無いかも知れない。
「ええ。今度、昌宏の部屋の隣に越してきまして」
 彼女は睨み付けるように頷いた。
「へぇ。昌宏君の言ってたとおりの人みたいですねー」
 お互い、笑みを浮かべる。

 唐突にまぁくんの部屋の扉が開いた。
「っと、すみませ……てか智姉? 朝比奈さんも? ええっ! 何が起きてるの」
 わたしたちの顔を交互に見て、うろたえている。
 手に財布を持っているところを見るとどうやら、何か買い物にでも出ようとしていたようだ。
「初めまして。わたし、隣に引っ越してきた、美河 智子(みかわ ともこ)言います。よろしゅうに」
 とりあえず、計画通りのセリフを言ってみた。
「は、はぁっ?!」
 うんうん。まぁくんナイスリアクション。

 堪能していると、朝比奈さんが彼に突っかかった。
「それで! 昌宏君! どっちを取るの?!」
 わたしは驚いた。
「あんた、えらいストレートやな」
 まぁくんはわたしよりさらに驚く。
「えっ! 俺、智姉とのこと、朝比奈さんにそんな関係だって言った覚えないけど」
 彼女は息を吸い込んで、まくし立てた。
「一ヶ月前の電話で気付かないと思ったの? あれから昌宏君、すんごい避けまくりだし!」
 ちらっとわたしを睨む。
「だからムカツいてここまで来ちゃったんじゃない! そしたらこの人が急に出てきてさ!」
「あ……そうなんだ」
 わたしはこの場を冷静に判断した。
「ふむ。まあ、玄関でこんなこと言い合うのもなんやし、中、入ろ、な」
 渋々、中に入る朝比奈さんとまぁくん。

 もう八月も終わりだが、外の暑さは全く引いていない。
 この前来たときと同じようにクーラーの効いた部屋で、わたしたち三人は押し黙っていた。
 目の前のお茶に入った氷が光を反射している。

 わたしが最初に言葉を発した。
「それで、まぁくんの気持ちは当然、わたしと同じハズやんな」
 彼に目を向けると、こっくりと頷いた。
「朝比奈さん。もう、俺のことは諦めてくださいよ……俺がひどいこと言う前にさ……」
 うつむいてまんじりともしない彼女。
 少しワンピースの肩が震えている。

 しばらくしてなにか、ぽつりとつぶやく。
「……だ」
 顔を上げた。強い意志が宿っている表情だ。
「絶対、やだ! あたし、本気だもん!」
 わたしは頷く。
「ふむ。ほな、勝負や」
 勢いよくサマーセーターを脱いだ。
 まぁくんと朝比奈さんは目を丸くした。
「どっちが先にまぁくんをイかせることができるか。なんやったら、回数でもええで」
 朝比奈さんは、紅潮する顔を押さえて反発する。
「はぁ?! あなた、頭おかしいんじゃないの!」
 わたしは下のスカートも脱ぎ捨て挑発した。
「ふうん。朝比奈さんの本気はその程度なんや。話にならんな」
 わたしはベッドに座っている彼の頭を引き寄せると、胸にうずめた。
「ほーら、反応してきたで」
 わたしは彼の股間に手を伸ばした。
 徐々に硬くなってきている。

 真っ赤になってオドオドしている朝比奈さんに、わたしは言い放った。
「わたしはな。昌宏のために仕事も捨てて、血縁の縛りも無視して、ここにおるんや。それにあんたは勝てるん?」

 朝比奈さんは息を飲んだ。
 よろけて、本棚に背を預ける形になった。
 やがて、喉から絞り出すように叫ぶ。
「おかしい……おかしいわよ! あんたたち!」
 わたしは冷徹に言葉を浴びせる。
「当たり前や。男女の恋愛っちゅうもんは半分、狂気なんや」
 彼のシャツに下から手を入れる。腹筋を優しくなぞり、乳首を刺激した。
 彼はぴくんと反応する。
「好きな人に命も捧げる覚悟て言うやろ。そんなんマトモなワケないやん。でもな……。ん」
 彼のあごを手に取り、キス。
 ちゅぱちゅぱとわざといやらしい音を立て、朝比奈さんに聞かせた。
「んぷふ……ん。はぁ……」
 舌で彼の唇を舐めるようにして、口を離す。
「それを解った上で、ギリギリのトコで付き合う。それがホンマもんになるんや」
 朝比奈さんの膝がガクガクと震える。
「違う……違うわよ! そんな身を削るようなもの、恋愛じゃない!」
 彼のシャツをはだけながら彼女の言葉を聞いた。
「ああ。解った。あんた、処女やな。まぁくん、偉いな。手ぇ出さへんかってんな」
 彼の頭を撫でる。
 朝比奈さんが、息を吹き返したように怒る。
「な、なによ! 関係ないでしょ!」
 彼の手をわたしの胸に導く。
「ん……揉んで。ん、はぁ……関係ないことないわ。それこそ、好きな人のために身を削るんやから」
 彼女の言葉が詰まった。
 まぁくんがわたしを哀しそうな目で見つめた。
「ごめん……あの日、そんなに辛かったんだ」

 わたしたちが、初めて愛し合ったあの砂浜でのこと。
 あのときは確かにきつかった。
 だが、彼の優しく真摯な瞳と彼の重みに愛を感じ、どんな痛みも全てを許せると思ったのだ。
 だから、痛くなかったと言えば嘘になる。覚悟をしていたよりは痛くなかった、というだけだ。
 案外すぐに気持ち良くなったのは彼と一体になった快感と、わたしがオナニー経験豊富だったからだろう。
 それがなければ、あんな痛みには耐えられない。

「ううん、全然平気やったから。続けて」
 彼の頬にキスをした。
 彼は止めていた手を動かし、わたしの胸を揉みしだき出した。
「ふ……うん、ええよ。気持ちええ……」
 まぁくんは、わたしにキスをしてきた。
「ん、んちゅ……んぷ」
 お互いの唇を求め合うように舐め、舌を絡める。
 わたしは彼の股間で大きくなっているモノを、慣れた手つきでジーンズのジッパーを下げ取り出す。
「ひゃっ……」
 朝比奈さんが小さな悲鳴を上げる。
「あは、まぁくんも朝比奈さんも、お互い見られて興奮してるん? ま、あたしもやけどな……」
 すっかり先走りの溢れた彼のモノを、手で包み込むようにしごき始める。
 朝比奈さんは顔を手で覆い隠すようにしながらも、そのようすに見入っていた。
「あ、あれが昌宏君の……はぁはぁ……」
 彼女の息が荒くなっていく。
 足の力が抜けたのか、そのままペタンと床に座り込んでしまった。

「まぁくん、おチンポ気持ちええ?」
 彼のモノはどんどん硬く太く、大きくなっていた。
「う、うん。きもちいい、よ……あ、と、智姉……俺、一ヶ月分溜まって、るから、我慢、で、出来ないよ」
 わたしは少し驚いた。
 彼の瞳を覗き込んで微笑む。
「へえ、オナニーもしてなかったんや。ホンマ、あんたはええ子やな。感動したわ」
 わたしは手を止め、彼にちょっとキスをして離れる。
 自分から下着を全部脱いだ。全てを彼の前にさらけ出す。
「ほな、ごほうびにいっぱい中で出してええで。ちゃんとコントロールしとるからな」
 彼の目の前にわたしの愛液が溢れる陰部が晒される。
「と、智姉!」
 彼は野獣のようにわたしを抱きすくめ、ベッドに押し倒した。
「ああん! ええよ、むちゃくちゃにして」
 ちらっと朝比奈さんを見ると彼女は震えながら、その指を股間に這わせていた。
 オナニー経験はあるらしい。

 まぁくんは、わたしの胸にむしゃぶりつく。
「ふぁっ……おっぱい、感じるぅ、うあ、ああん! か、噛んで、噛んでぇ」
 彼はわたしの言うとおり、乳首を甘噛みする。
「ひうっ……ん! はぁっはぁっ、乳首、乳首もっとぉ!」
 わたしは彼の髪をぐしゃぐしゃにした。
「ああ、智姉! ん、ちゅぶっ、ちゅっ、ふぅっ、ふう、ふっ」
 彼の鼻息がくすぐったいほど、激しい。
「俺、マジでダメだ」
 そう切なそうに言うと、彼も全て脱いだ。
 そそり立つ彼の陰茎は今まで見た中で、最も上を向いていた。
 わたしもそれを見ただけで、子宮が疼いた。
 熱い淫液が秘裂から染み出す感覚がある。
「ああ、それ、はよ、はようぅちょうだい」
 彼が頷いて、のし掛かってきた。
「挿れるよ、挿れるよ!」
「あ、先っぽ、来た、入って来たぁ……ああああ!」
 ずぶり、と音を立てるように彼の怒張がわたしの肉壁を分け入ってきた。
「あああ! な、中が、いっぱい、いっぱいやぁはああ……!」
 その力強い硬さがわたしの腰を押し上げる。
 背中が反る。
「かは……っ!」
 膣内と陰核への圧力が一瞬にして、わたしを絶頂へ導いた。
 ビクビクと身体が痙攣した。

「あ、っあ、っはぁっ、はぁっはぁっはぁっ……」
 息が苦しい。
 涙が溢れる。
 よだれも垂れている。
 だが、わたしは幸せを感じていた。

 彼が優しく、頬を撫でた。
「智姉も溜まってたんだね。俺より先に軽くイっちゃうなんて。エロくて可愛いよ、智姉」
 彼はわたしの半開きの唇をむさぼる。
「んん! んちゅるっ、ぷふ、ちゅっ」
 ああ、好き。まぁくん、大好き。

「ま、昌宏君……」
 気が付くと、彼の背後に朝比奈さんが立っていた。
 驚いたことに、その姿は全裸だった。
「あ、あたしの本気、解って欲しいの……」
 顔を真っ赤にして、手を胸の前でぎゅっと握っている。
 彼女は着痩せするタイプのようだ。
 なかなかスタイルは良い。

 彼女はわたしと繋がっている彼の横に来て、かがんだ。
「えっ」
 彼の頭を両手で挟むと、ぎこちないキスをした。


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