[智子の告白 5]

グッド・ウィークエンド


1.テレフォニー・ハニーへ戻る
2.シーサイド・ラヴァーズへ戻る
3.プロミスド・シンボルへ戻る
4.スマイル・アタックへ戻る
6.シェイキング・ウォーターへ行く
7.パーティング・フレンドへ行く
8.ハー・ディザイアへ行く
9.ハーレム・ナイトへ行く
topに戻る
18禁コーナートップに戻る

 新幹線に乗れば良かった。
 絶対そのほうが早いに決まっている。
 車だと高速を使っても大阪から東京まで五時間は掛かる。
 会社から飛び出たとき、そんな当前の判断ができないほど、わたしは浮かれていたということだろう。一応、服は出勤時の紺のスーツに着替えたのだけど。
 とにかく。
 わたしは、東京に入っていた。日が傾き掛けた池尻ランプを降りて、中野方面へ向かう。
 彼の住所は以前、海からラブホテルという名の“お城”へ向かう途中に聞いていた。
 彼は中野に住んでいた。紅葉山公園のほど近くだ。カーナビに従って、進んでいく。

「あのへんかな」
 わたしは、いったん彼のマンションだと思われるところを通り過ぎ、適当な駐車場に車を止めた。
 車を降りて、もう一度その場所へ戻る。
 小さく小綺麗なマンションの前でその名前を確かめる。
『流星軒ペガサスなかの』
 この不思議な料理屋のような名前。間違いようがない。ここだ。
 わたしはロビーに入る。閉ざされたガラスのドアが目の前にあった。ここから先はセキュリティが施され、中には行けない。横にある低いカメラとテンキーに向かった。
「702、と」
 彼の部屋番号を押す。呼び出し音が鳴った。ドキドキする。
 ここへ来るまで、あれほど時間があったにも関わらず、わたしは彼に連絡していなかった。正直な話、最初は全く思い立たなかった。彼の元へ向かう、彼に逢いたいと言う気持ちで一杯一杯だったのだ。
 やがて、半分ぐらい来たところでやっと気が付いたのだが……。
「ま、サプライズや」
 そう思った。突然わたしが訪れたら、いったい彼はどんな反応をするだろうか。それを楽しみにしてしまったのだ。
 接続音がカチリと鳴り、彼の声がした。
「はい、どちらさ」
 彼が言い終わらないうちに返答。
「来てもぅた」
 しばし、沈黙。
 その後、彼の思ったより冷静な声が聞こえた。
「智姉……えーと。なに。なんでいるの? ニセモノ? 狐? 化かされてる?」
 うむ。これは冷静なのではない。たぶんパニックの度を超しているのだ。わたしは今までないくらい、笑ってしまった。
「ふ、ふふふ。なんでやのん。完璧に本物やから、開けてくれるかな?」
 ああ、腹筋が痛い。なんて可愛い従弟。
「あ、はいどうぞ。ドアが開いたら上がってきてよ」
 彼の声が切れると同時に内側のガラスドアが開いた。
 笑いでやや姿勢を崩しながら、中に入った。

 エレベータで七階へ。着いたところで、目の前が709。左隣りが突き当たりで710。と言うことは702号室は右端のほうだ。廊下を小走りにそちらへ向かう。
 702とドアに書いてある前まで来た。表札はない。防犯のためだろう。
 深呼吸して、インターフォンの呼び出しボタンを押した。
 しばらくして、ドアがわずかに開く。彼の匂いがした。
 さらにドアが大きく開かれる。
 彼が、いた。
 困っているような笑っているような複雑な顔で。
 わたしを出迎えてくれた。
「智姉ぇはもう、唐突だなぁ。来るなら来るってなんで連絡しないんだよー。びっくりしたよ」
 わたしは彼に抱きつく。彼の腹筋でわたしのバストが変形する。顔を彼の胸にうずめた。
「その驚いた顔が見たかってん」
 彼の鼓動尾が早くなるのが聞こえた。
「だ、だいたい俺がいなかったらどうするつもりだったんだよ」
 ああ、彼の声が全身に振動となって伝わる。
「そら、待つに決まってるやん」
 顔を少し上げて、彼の首筋にキスをした。
 彼は慌てて、言葉を継いだ。
「と、とにかく入って」
 ドアの中に雪崩れ込むようにわたしたちは入った。

 ドアが閉まる。
 同時にわたしは彼を抱きしめたまま、その唇を奪う。
「んん……んちゅ……」
 玄関でわたしたちは逢っていなかった溝を埋めるような深いキスを交わす。
 舌が絡まり合う。
 彼の手も身体も、燃えるように熱い。
 わたしはキスとキスの間に、そっとつぶやく。
「逢いたかってん……んん、むっちゃ逢いたかってんよ」
 その言葉に彼自身が反応した。ジーンズの中でまさにむくむくと、彼のモノが頭を持ち上げる。
 それは彼の腰に絡めた脚の間、つまり、わたしのスカートの中を力強く押し上げてきた。
「はぁっ……」
 背中に震えが走り、顎が自然に上がってしまう。
 わたしのその顔を見つめる彼が囁いた。
「智姉。俺も逢いたかった」
 わたしはたぶん、ほんの少し紅潮したと思う。
「ありがとう……嬉しい」
 本当に嬉しい。気持ちの高まりを示すキスをした。
「ん! んんふ」
 わたしはキスをしながら、身体を少しだけ離す。右手で、彼の苦しそうなモノを拘束しているジーンズのボタンを外し、ファスナーを下げた。彼の硬い陰茎がトランクスの奥で息づいている。
 彼の腹筋とトランクスのゴムの間から手を入れ、手の甲でトランクスを押し下げた。
 手のひらで彼のモノがいきり立っている。先端部分が濡れていた。
 優しく握る。熱い。ものすごく。
「ああ、我慢でけへん……ええかなぁ、まぁくん。立ったままやけど、ええかなぁ?」
 彼が軽く頷いたのを見て。
 わたしは空いている左手で自分のスカートをまくり、パンストに手を掛けた。彼に身体を預けた形になる。パンストは、なかなか下がらない、もどかしい。頬と胸が彼の身体に擦れる。
「ん!」
 やっとの思いで太ももの途中まで、パンストを下げた。愛液が糸を引く。わたしのクリトリスが外気に触れてひやりとした。

「はぁはぁ……挿れるで……挿れるぅ……」
 左手を彼の肩に置き、脚をやや開くと、彼の熱い肉棒を自分の肉壺に導いて。
 一気に差し込んだ。
「んんんっ! かはっ!」
 イッた。
 一瞬で。
 その挿入した瞬間に。
「あ、あは……っ、ああ、あああ……」
 指先が彼の肩に食い込む。腕は伸び切って踵は上がり、背中も突っ張る。
 眼鏡が曇る。だらしないよだれが口元から垂れた。
 小刻みな痙攣のあと、身体が一気に弛緩する。
「……っ、はぁっはぁっはぁっ……」
 彼が心配そうな声を掛けてきた。
「と、智姉ぇ? 大丈夫?」
 わたしは彼に貫かれたまま、もたれ掛かった。
「う、ん……はぁ、か、軽ぅ、イッてもた、だけやから……んんっ?!」
 彼のモノが中でまた大きくなった。言葉に反応したようだ。
「俺もイきたい」
 わたしもその言葉に反応した。彼のモノに合わせるように膣内が動き、愛液が溢れる。
「あ、智姉の中……うう、別の生き物みたいだ……ん、気持いい」
 興奮した。激しく心臓から血液が全身に送られる。顔が熱い。息が荒い。
「ん……まぁくん。突いて……突き上げてぇ」
 わたしは腰を前に突き出し、彼のモノをより奥に挿入しようとした。
 彼もそれに合わせてわたしのお尻を掴み、腰を下から突き上げるように奥へ差し込む。
「ふ、ううあぁっ! ええよっ! そ、それ、奥にぃ、入るんん!」
 わたしが彼の肩から首を強く抱く。彼の顔がわたしの胸に埋まる。どこかで子供をあやすような気持ちが湧いた。
「ああっ、ああっ、あ、あっ、はっ」
 お互いの腰が振られ、打ち付け合う。肉のぶつかる音が玄関に響く。
「あ、まぁくん! まぁくん! ま、また、い、イク! イクの! まぁっくんの、おちんぽで、イかされるんっんんん!」
 激しい吐息。揺れる世界。
「ん、お、俺も……た、溜まってた、から、あ、はぁはぁっ、で、出る、出る出るよ、出る……!」
 彼の突き上げる速度が増した。
 快感の波が打ち寄せて来る。
「あ、きょ、今日はな、中で、ええからぁ、中にほし、欲しいん!」
「ん、いいんだね、出すよ、中に、出すっ」
「うん、よーさん欲しい! はぁっ、中に、よーさんちょうだい!」
「あ、出すよ、出る、出る!」
「あ、イク、イグ、イグ、ん、イグイグ、いいいイグゥッ!」
「うあっ! 出るッ!」
「ああああ――ッ!」

 どく、どく、どく。彼のモノがわたしの中へ、その精を注ぎ込むのを感じる。
「あ、で出てるぅ、まぁくんの、よーさん……」
 わたしのほほを涙が伝った。
「はぁっはぁっはぁっ……」
 彼はわたしの胸で大きく息をしている。
 本当に可愛い。離したくない。離ささない。
 さあ、今日を入れてあと三日。
 この週末を素敵なものにするためには、まぁくんにがんばってもらわないと。
「な、まぁくん?」
「はぁ、え、なに……?」
 ワケが分からないという声を上げる彼の頭を、優しく撫でた。


1.テレフォニー・ハニーへ戻る
2.シーサイド・ラヴァーズへ戻る
3.プロミスド・シンボルへ戻る
4.スマイル・アタックへ戻る
6.シェイキング・ウォーターへ行く
7.パーティング・フレンドへ行く
8.ハー・ディザイアへ行く
9.ハーレム・ナイトへ行く
topに戻る
18禁コーナートップに戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送