「エロい……」
思わず口をついて出てしまう、率直な言葉。
それが起爆剤だったかのように涼夏は、素早く頭を起こした。
「今、なんて言った?」
「なんも言ってねぇよ!」
「ハッキリ聞こえた。エロいと言ったな?」
「聞こえてんなら、質問すんなよ!」
「そうか……わたしも成長したな。君にエロいと思わせることができるとは……」
満足そうに頷く。
ちょっと待て。
好きな女の子がいっちゃった姿を見て、エロいと思わない男がいるだろうか。
否。いるわけがない。
そう思って俺が抗議しようとしたとき、涼夏はやや目を伏せて口を開いた。
「わたしは……見ての通り眼鏡だし、背も高い。見た目は常識的な範囲内でしか気にしないし、服装さえ必要最低限だ」
いつもの彼女と違う、弱々しい雰囲気で続けた。
「さらに無愛想な上に、性格的にも偏っている。理屈に合わないことが嫌いで、誰にでも思ったことをハッキリ言わないと気が済まない」
なんなんだ。何を言ってるんだ?
涼夏は続けながら、だんだん暗い表情になっていく。
「わたしだって女だ。恋愛がしたいと思っていた。だが、そんなわたしは恋が……他人が怖かったんだ」
遠い目をしている。あの男のことを思い出しているだろうか。
幼なじみで初恋の相手だったという、あの酷い男。
涼夏の心に深い傷を残しやがって……今でも思い出すと腹が立つ。あの時、一発ぐらい殴っとけば良かったかもな。
涼夏は続けた。
「だから他人に近寄らず、文武両道、全ての成績にすがった。すがりついた。だが……そのせいで、よけい誰も相手にしてくれなくなった。いわゆる悪循環だな……でも……それしか……それしか、わたしには価値がないと思っていたんだ……」
そうか。そうだったのか。涼夏は完璧超人だと思ってたのに、自分のことをそんな風に思っていたのか。
「だが、君は」
え、俺? なんかしたっけ?
「君はあの日、わたしに普通に話し掛けてきてくれた」
ああ、あの日……。涼夏に呼び出された日。
俺は確かに彼女を委員長としてではなく、普通のクラスメイトとして声を掛けた。
あまりにも、つらそうに見えたから。
「君はわたしに言ったな。無理し過ぎじゃないか? と」
確かにそういう意味だったけども、本当はもっと軽い口調で言ったぞ。
おまえ、今のまんまじゃ持たねぇんじゃねーの、とかそんな。なるべく重くならないように。
「わたし自身、その言葉を聞くまで、自分の状況が全く把握できていなかったんだ。その言葉で全てを理解した。わたしは、わたし自身に束縛されていた。それを悟った瞬間、開放されたんだ。……そして、今思えば、それと同時に思った事があったんだ」
涼夏は俺のほうに向き直り、俺の目をまっすぐ見つめて言った。
その顔はさっきと打って変わって、輝いている。
「君のその慧眼と自然体に、わたしの身をゆだねたいと」
けいがん……ってどゆ意味だっけ?
そう思っていると涼夏は完全に回復したのか、椅子から立ち上がる。
ふわっと、俺を包み込むように抱きしめた。
「愛している……君がいれば生きていける」
ぐはぅ!どうして俺の心と体は、別の反応をするのか。
心では恥ずかしさでいっぱいなのに、股間は灼熱。
いつでも怒濤の突きを叩き込める状態だ。
俺の股間の盛り上がりを見て、涼夏は耳元で囁いた。
「今度はわたしが、イかせてやろう……」
俺を抱えるように机に座らせる。
ひざをついて、俺のズボンのチャックをおろした。
俺の烈火のごとく燃え上がる欲望は、勢いよく飛び出す。
ぺち
ヤツはどえらい勢いで、涼夏の眼鏡に攻撃してしまった。
「わぁぁっ! ごごごめんっ!」
「いや、良い。気にしないでくれ」
素っ気なく言い放つ。
どうやらそんなことよりも、俺のホットギミックが珍しいようだ。
「ふうむ……これが君の勃起した陰茎か。じかに見るのは初めてだな。やはり、もの凄く大きくて……熱いな……」
どうすれば気持ちいいんだ? と聞きながら、先のほうを人差し指の腹で、なでる。
俺はその快感に耐えながら説明した。
「片手で包み込むようにして……うん、そう、それから上下にゆっくり擦って……」
俺の丸ごとバナナは、スポンジケーキのような涼夏の手に包まれ、快感を与えられ始めた。
「う、気持ちいい……」
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