[始まる季節]
6:若草萌える
1:彼女のいたずら へ
2:わたしたちの部屋 へ
3:君に身をゆだねたい へ
4:世界一柔らかい攻撃 へ
5:花びらの秘境へ
7:初めての繋がり へ
8:閃光の時 へ
9:始まる夏 へ
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=涼夏の物語= topに戻る

 いつも欲求には、素直な彼女だ。
 だが今はいつもと違い、俺が恥ずかしがる状況じゃない。
 その欲求を生み出しているのは、俺なんだから。
 そう思ったら、興奮がさらに高まってきた。
 いったん口を蜜から離し、また無言で、パンツに手を掛けた。
 今度は目の合図もなく、急に引っ張った。
 パンツは涼夏のお尻のほうで、机に挟まって一瞬、抵抗した。
 だが、そのぬめる液体のおかげで、すぐ勢いよく脱げた。
 露わになる彼女の秘所。それは溢れる露と共に、すっかり開いて俺を待っていた。
 やはり、陰毛は控えめだ。
 彼女はうっすらと目を開き、上気した顔で俺を見る。
 額から汗が流れていた。
「あんまり……見るな……」
 そう言って、手で隠す。
 俺は少し笑う。
「毛……少ないんだな」
 彼女はちょっと考える。
「ふむ……人と比べたことがないから、解らないな……」
 そう言うと何を思ったのか、拾われてきた猫のように俺の目を見つめる。
「君は……そういうのは……嫌い……か?」
 おずおずと聞いてくる。
「いや、んなことないよ。それも涼夏だから。」
 俺は笑って答える。大丈夫。俺は涼夏のこと、好きだから。
 恥ずかしくて、口には出して言えないけど。
「……なら……良かった」
 彼女の声に安堵の響きがあった。

 夕暮れが迫る図書室。
 古い本の匂い。
 電気も点けず、大きな机の上に寝ている綺麗な俺の彼女。
 今の彼女が身につけているもの。
 それは制服の半袖シャツ一枚と、足首まで下げられたパンツ、ブルマ。それから靴下、靴。最後に眼鏡だ。
 眼鏡は、やっぱ大事なポイントだよな。
 夕日に赤く染まる彼女。
 軽く腕を曲げ、口元に置いている。
 胸元の大きく空いたシャツからは、おっぱいがこぼれそうに見える。
 その下に伸びている見事な脚線美は、ため息が漏れるほどだ。
 よく締ったハリのある太ももの間、秘密の場所は空いた手で軽く隠されて、見えそうで見えない。

 ああ、すげぇ……なんて状況なんだ。こんな素晴らしいことが俺の人生で起きるなんて。
 神様、ありがとう! ボクに彼女をくれて! 大事にするよ! 
 感涙しそうだ。

「……どうした?」
 不思議そうに、そして、不安そうに見つめる彼女。
 俺は我に返った。
 いや、なんでもない、そう言ってにっこり笑いかける。
 俺は彼女の足を俺の肩から上げ、頭を四面楚歌から抜く。
 彼女の両足首を片手で支えながら、パンツとブルマを完全に脱がす。
 ぐっしょり湿った2つの布を、ちょっと持て余す俺。どうしたもんか。
 ふと思いつき、彼女の両足を降ろし、床のスカートを拾いあげる。
「ちょっと待ってて」
 そう言った俺をなにをするんだろう、と、身体を起こして見つめる彼女。
 俺はその3つの布を、彼女の横にていねいに綺麗に畳んで置いた。
 これで、おっけー!うん。
 彼女を見ると目が合った。
 その瞬間、彼女が、笑った。
「……あはっ……」
 俺はびっくりした。破顔一笑。まさにその瞬間だけ、彼女は大きく笑った。
「……き、君は……可笑しな男だな……」
 ほんのしばらく口を押さえながら、くっくっと笑う。
 その声にならない声が、彼女の喉の奥で聞こえた。
 俺は何か、とても恥ずかしい事をしたようだ。
「いや普通、脱いだモノはちゃんと畳むだろ。そう教わらなかったか。だってシワになるじゃんさ、それに」
 頭に血が上って、早口にまくし立てる。
 涼夏は机から降り、俺のほうへ来る。
 手を取り、抱き寄せた。
「君は愛おしいな……本当に、愛おしい男だ……」
 俺の頭と腰にそれぞれ手を回す涼夏。
 いつの間にか硬度を失っていた俺のイチモツが、むっくりと起きあがってくる。
 そう言えばさっき、涼夏の口に出した後、そのままだった。
「あ……硬い……」
 涼夏がつぶやく。
 彼女の太ももの間、何も着けていない敏感な部分に、直接、当たる。
 う……気持ちいい……ぬるぬるしてる……
 ヤバイ、このまま入っちゃうんじゃないか。

 いや、入れたい!
 あ、でも、ゴムしなきゃ、ああ、でも入れたい!
 もうこのまま入れたいんダ!

 俺は理性が壊れた。
 本能が命ずるまま、腰を落として入れる体勢になる。
 彼女は息を飲んだ。
「や、待ってくれ……まだ……怖いんだ……」
 不安げな、かすれ声。
 濡れる瞳。今にも泣きそうだ。
 その顔を見て俺はギリギリで、理性を取り戻した。
 焦ってしまった自分を呪った。
 ついさっき、大事にするって誓ったのに! 最低だ!
 俺はつぶやく。
「ごめん……まだ入れないよ。でも、こんなのはどう?」
 彼女の腰に手を回し、肉棒を彼女の内ももの間に、ぐっと挟んだ。
 親父がこっそり見せてくれたAVが役立った。
「素股、って言うんだ」
 俺たちは立ったまま、揺れる。
「あ、や、きもちい……ふっ」
 涼夏が快感を求めて足を真っ直ぐに伸ばし、内ももを締める。
 そのまま、抱きついてきた。
 ああ、これでも充分、気持ちいい。
 何度も腰を突き出す俺。
 俺の先っぽが、彼女の蜜を掬い取り、そのまま彼女の尻の間から、撒く感触がある。
 俺と涼夏の液体が混じり合い、床に散る。
 涼夏は俺の頭を抱き、髪を握りしめる。
「ふぅ……ふっ……んん……あぁ」
 俺は涼夏のスベスベしているお尻を撫で回す。涼夏が顔を上げた。
 そして、三度目の深いキス。舌でお互いを攻め合う。
 ふぅぉおおおーッ!!ヤバい!
 みなぎってきたァーッ!

 俺の中で、ほら貝が吹き鳴らされ、完全武装した鎧武者たちが雄叫びを上げる!
 全軍! 我に続けーッ!
 うおおおおーッ!

 俺はその勢いに押され、涼夏を机に押し倒した。
「あっ」
 口と体が離れて、ちょっとだけ驚きの声を上げる。
 俺は彼女のシャツのボタンに手を掛けた。
 すでに三つ目まで開いていたので、留められているのは残りふたつ。
 ひとつ、また、ひとつ。
 静かに外す。
 はらりと開いたシャツの間から、2つの雪玉が顔を出した。
 白銀に輝いて、まぶしい。
 その先端は、秘められていた紅い宝石が乗っている。
「ん……はぁ、息がくすぐったい……はぁ、はぁ」
 涼夏はつぶやく。
「はぁ、君の息が、はぁ、はぁ、荒いせいだ……」
「はぁ、はぁ、涼夏も、同じだろ……」 
 お互いの目を見つめる。お互いが映っている。
 他には、何もない。
「涼夏……入れてもいいか?」


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