もっと、知りたい。彼女の全てを。
涼夏は俺のようすを見ていぶかしげだ。
「ん、どうした。もう、動いても良いぞ」
平然としているが、声に少し震えが混じる。痛みに対する不安はまだあるようだ。
「解った。じゃあ、ゆっくり、動くよ」
時間を掛けて腰を引く。
「うう……」
涼夏はわずかにうめいた。俺のモノは途中まで抜けた。
見ると涼夏の愛液ではない、赤いぬめりが俺のモノにまとわりついている。痛々しい。
でも、これが彼女の覚悟の証だ。俺はそれに応えなくてはならない。
腰をゆっくり、前に突き出していく。
最初より少し、中の滑りが良くなっている。
「ふぅ……あぁ……っ」
彼女の口が大きめに開く。彼女の手が俺の手首を強く握る。
俺は根元まで入れた。
「ん……ふぁぁ……」
その吐息は溜息とも、あえぎともつかない。
俺は無言で、また、腰を引き始めた。
「ああ……ぁ」
彼女の眉間に縦じわが寄る。
モノを半分くらい抜いて、また、腰を突き出していく。
今度は、かなりスムースに入った。
「ん!ああ……っ」
声に甘いものが混じり始めている。俺はささやく。
「涼夏……気持ちいいよ」
その言葉に反応したのか、モノがまた締め付けられた。
「わたしも……はぁ……少し、良くなってきた」
彼女の手が、俺のほほを撫でる。
「こんなに汗をかいてる……」
優しいまなざし。
「そっちだって、汗かいてるじゃん」
夕暮れになって、やや気温は下がったような気もする。だがそれでも、暑い。
涼夏の額の汗。それに張り付いた、何本かの黒髪がなまめかしい。
眼鏡はやや鼻にずれて、うすく曇っている。
めくり上げられた衣服やブラに汗が染み込んで、半透明の濃い色に変わっている。
先のツンと立ったつややかな胸は、しっとりと輝いている。綺麗だ。
俺は無意識にその先端に吸い付いた。
「あっ……んっ!」
涼夏が跳ね、汗が音を立てる。
「はぁ……そんな急に……ずるいぞ」
上目遣いで、俺を責めるように言う。かわいい。
モノにさらに血が流れ込む。それに彼女が、敏感に反応する。
「あっ……今、中で大きくなった?」
「うん、その……あんまり涼夏が、かわいかったから」
その瞬間。
ぎゅうっ。高圧が俺のモノに掛かった。俺はたまらず、声を出す。
「うぁ……すごい締まっ……」
彼女は自分の中の何かに、気が付いたように言う。
「そうか……これか。解った」
ん! と体に力を入れる。ぎゅっ! 中がまた、締まる。
ああっ……声にならない声を上げる俺。
彼女は、悪戯っぽい目で問いかける。
「どうだ?」
「う、うん。すごいよ……まるで……」
「まるで?」
「えーと……なんだろ、初めての感じだから、うまく例えられないや」
照れ笑いしながら、素直に言う。その返答が気に入ったようすの彼女。あでやかに微笑む。
「何にも例えなくて良い。それは、わたしだよ。わたし自身。だから……もっと、わたしを感じてくれ」
そう言うと、俺の首に手を回して引き寄せる。
導かれるまま、彼女に覆いかぶさった。
彼女の胸が、俺の胸筋の硬さに変形する。お互いの乳首が擦れた。
「ん……乳首が硬いぞ」
そう言う彼女の乳首も、硬かった。
俺は腕を彼女のわきの下から、背中側に入れ、両肩を抱くような形になる。
お互いの顔は見えなくなった。ただ、頬は触れ合っている。
密着。
彼女の柔らかな体の前面と、俺の硬い体の前面とが、ぴったりとくっついている。
まるで吸い付き合っているような、その皮膚感覚が快感を増幅する。
涼夏は俺の背中を撫で、ささやく。
「こうしているだけで……とても、気持ちいいな」
「うん。このまま寝ちゃいそうだ」
「そうだな……でも、ダメだ。最後まで、お願いする」
言葉はきつくないが、強い意志を感じた。
俺も同じくらい真っ直ぐな気持ちで、答える。
「うん、解ってるよ」
俺は体勢を変えずに、再び腰を引き、突き出す。今度はさっきより早く。
涼夏のあえぎが、耳元で聞こえる。
「うぁ……!」
もう一度、同じ動作。
「んん!……あはぁ」
さらに、もう一度。だんだん早くなる。
「ああ!?はぁっ……ん……」
何かに気付いたような反応。
「んっ、気持ち、んっ、良くなってきたの?」
俺と揺れながら答える声。
「あっ……はぁっ、さ、さっきまでは本当に、ん、痛かった、ん、痛かったのに……っはぁっ、今、急に、すごく、き、きもち良く……んんぁぁッ!」
彼女は熱にうかされたように言って、俺に抱きついた。
腰を止めずに、体勢を変える。俺は腕を立て、彼女を見下ろす形になった。
彼女の柔軟な胸が、俺の動きに少し遅れながら円を描くように動く。
その胸の上に、俺の髪から汗が落ちた。それは涼夏の胸の動きによって、彼女の汗と区別が付かなくなった。
「ああ、ああ、んああっ」
涼夏の唇は、赤い羽の蝶が舞うように開いたり、閉じたりしている。
俺は、腰を押しつけたり、引いたりを繰り返す。時にゆるやかに、時に早く。
「ああ、きもちい……っあ、あぁー、な、中、もっと突いて!あぁ」
俺はその切ない願いを受けて、奥のほうに一気に突き上げる。
「はぁぁんっ!いいッ!」
彼女の腰が一瞬、浮き上がる。俺の動きを止めるほどの、強い締め付け。
俺たちの接合部からしみ出す淫猥な液体が、机を伝ってポタポタと床に垂れる。
涼夏も、俺の動きに合わせて、腰を動かし始める。
「はぁ、はぁ、涼夏、腰が、動いてるよ」
彼女は、眉を寄せて恥ずかしそうに上目遣い。
「莫迦……そんなこと、っはぁ、言わないで……く、れ」
彼女のそういう弱さを見つけると、どうしてもつい悪戯心が疼いてしまう。
「なんで、腰が、動いちゃうの? 理由を言って」
一瞬、彼女の目が見開く。えっ、と言う顔。わずかな理性が返答を拒否する。
「い、嫌だ……言えない……んん!」
「やめちゃうよ?」
「え、あ、そ、それは、もっと、嫌……」
俺は、すぐさま動きを止め、モノを抜こうとする。
「あっ! やめないで! 解った、言う。言うから」
慌てる彼女を見下ろす俺。心の中から軽い優越感が湧くのを感じ、にやりとしてしまう。
「うん、じゃあ、言って」
「き、君の陰茎が、とてもき、気持ち良いから、こ、腰が勝手に動くんだ、ぁあぅあ!」
「そうか、じゃあもっと強く奥まで突くよ!」
お互いの陰部が激しく打ち付けられ、弾けるような音を鳴らす。
「はぁああぁんん!」
涼夏は嬌声をあげる。肉と肉がぶつかり合う。汗と愛液が飛び散る。
「ほら、もっと言って……!」
俺はやや強く、ささやいた。
「あっ、はぁ、君の、固く勃起した陰茎が、あん、わたしの膣の内壁を、摩擦し、て、あ、いいっ!」
うわごとのように自分の状況を話す。ものすごく、エロい。
小難しい言葉だからこそ、よけいに卑猥に聞こえる。
「うあ、ク、クリトリスが、君のい陰茎、のピストン運動で、膣に出たり、入ったりしてるぅ……ん!」
その言葉は、俺の腰のピストン機関にさらなる燃料を投下した。
「はっ子宮の、奥の、ほうまでぇ、あっ届く、とろくぅ!」
ただの前後運動から、動きに変化をつけることを思い立ち、試してみる。
「あ、え、回転、腰が、回転してる、腰、なか、あああ!」
彼女の反応は激しい。実験は成功のようだ。
「あっ、らめ、君の腰、ま、回るの、らめぇ、あー」
やや、ろれつが回らなくなってきている。
「はぁ、はぁ、涼夏、大丈夫?」
「んん、らいじょうぶ、あー、あー! ん! っら、らからぁ、もっと、もっとしてぇ!」
そう言って、自分の脚を俺の腰に絡みつかせる。
「あーっ! あーっ!」
彼女の腰が、俺のモノを求めて、強く速く、くねる。
「うあ、涼夏! すっごくきもちいいよ!」
俺の中から、マグマのような射精感が込み上げる。
彼女は高いかすれ声を出す。
「い、いいきそ、いきそ!いくいくいく」
「俺も、いきそう! はっ、はぁっ、はぁっ」
「んん! い、いっしょ、いっしょに、いって、あ!」
「いく、うん、いっしょに!」
浅い呼吸で言い合う俺たち。
ふたりの振動。
机の激しい軋み。
淫猥な肉体の打撃音。
それらは混じり合い、暗くなった図書室に大きく響く。
涼夏は、心にある重圧の全てをかなぐり捨てるように、叫んだ。
「ひあああぁぁぁ!い、いくぅぅっ……!」
その瞬間、光が頭の中に閃いた。
同時に俺の中から精の濁流が、ものすごい速さで射出された。
涼夏の脚は天井に真っ直ぐつま先を向け、伸び切っていた。
ふたりは同時に、真っ白な空間に投げ出された。
重力から解き放たれたような、浮遊感。
意識が遠のく。
静かだ。
……
……っ……
はぁ……っ……はぁ……っ……
俺のモノから緩やかに精が出ていくのを、快感と共に感じていた。
だんだん意識がハッキリしてきた。
涼夏は、びく、びくと、けいれんしていた。
急に重力が重くのしかかる。俺は自重を腕で支えられなくなった。
なんとか肘を突いて、上半身を支えた。彼女に体重を掛けないためだ。
でも、頭は涼夏の胸にうずめた。
「はぁ……はぁ……あ、君の……びくびくしてるな……」
俺は自分でも驚くほど、精の放流を続けた。
「う……ん……涼夏の中、気持ち、良過ぎだよ……」
「あたしも……あんなに最初は痛かったのに……最後には……」
いったん、言葉を切った。
そして少し、照れ混じりの響きがある声で、続ける。
「君とのセックスが、すごく気持ち良くなった」
うわぁ……ヤバイ……。
やっと精の流出が止まって、力無くうなだれていた俺のジュニア。
そいつがまるで、しなびた植物に水を与えたように元気になってくる。
無理だって。もう、無理。でも、わがまま息子は言うことを聞かない。
涼夏が息を飲む。
「まさか……? 君はすごいな……」
俺は、顔を上げて涼夏に弁解する。
「いや、無理だよ、三回目なんて無理」
だが、涼夏は意外そうな顔をする。
「しないのか? わたしは……もっとして欲しい、ぞ?」
軽く首をかしげ、真っ直ぐみつめる。
うわ、そんなしぐさ、いつ覚えたんだよ、卑怯だぞ!
「ん……ほら、大きくなってきた。まだ大丈夫そうじゃないか……」
言うことを聞け! このバカ息子!
「ああ、わたしの膣の中が、君の陰茎で、どんどん、いっぱいになってくる……」
そう言いながら、彼女は俺の背中に手を回し、抱きつく。
涼夏の胸の弾力が、気持ちいい。
俺の耳元に息が掛かるようにささやく。
「今度は後ろから、どうだ?」
もう、俺に抗う理性はなかった。
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