[始まる季節]
7:初めての繋がり
1:彼女のいたずら へ
2:わたしたちの部屋 へ
3:君に身をゆだねたい へ
4:世界一柔らかい攻撃 へ
5:花びらの秘境へ
6:若草萌える へ
8:閃光の時 へ
9:始まる夏 へ
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=涼夏の物語= topに戻る

 潤んだ涼夏の目が、真っ直ぐに俺を見ている。
「君のなら良い……覚悟はしている」
 そう言った彼女の目には、やはり不安が色濃く浮かんでいる。
 だが、それと同時に、強い意志の光も見えた。
 彼女は少し、息を吸い込んでささやいた。
「優しく……してくれ……」
「うん」
 俺は制服のズボンから財布を取り出し、涼夏の横に置く。
 落ち着け、俺。
 俺はこの日が来ることを信じて、三ヶ月も前からゴムを用意していたんじゃないか!
 練習通り、素早く財布からヤツを取り出し、ズボンとパンツを脱ぎ装着した。
 そのスピードは0.03ミリ秒、そしてゴムの厚さも0.03ミリの極薄だ。
 何事もなかったかのように、彼女に覆い被さる。
 優しく軽いキス。
 口を離すと、涼夏は真剣なまなざしで言った。
「生が良い」
 ぶほぁーっ!!
 一瞬、涼夏から顔をそむけて吹き出した。
「ムチャ言うなよ!」
「なぜだ。さっき、生でしようとしてたじゃないか」
 痛いトコを突く。
「いや、それは、その……」
「……君との間には、是非とも子供が欲しいんだがな……」
 俺は気持ちを伝える。
「正直、さっきはごめん。男ってダメだよな。あのさ、俺は涼夏の気持ちをすごく嬉しく思う。だけど……」
「だけど……なんだ?」
 少し不安そうだ。
 俺は続ける。
「まずは俺が、おまえをちゃんと支えられるようになってからじゃないと、子供は作れない」
 彼女は、やや目を細めた。
「解った。そういう、君の優しさも大好きだ」
 俺をぎゅっと抱きしめる。
 俺だって大好きだ。離したくはない。
 だからきっと、俺は涼夏を支えられる男になるよ。
 優しくキス。
 耳元で囁く。
「……リラックスして……お尻の力を抜いて」
 こくん。
 頷く彼女。だが、お尻をのほうを触ると力が抜けていない。
「大丈夫、今度こそ絶対、優しくするから」
 目を瞑った彼女は、ゆっくり深呼吸して言った。
「解った……」
 お尻の緊張が解けた。
「まだ、入れないからね」
 そう言って体を重ねる。お互いの腹の間に、俺のモノがある形になった。
 肉棒を彼女の少ない若草の上に沿わせ、ゆっくり腰を動かす。
 俺の肉棒の裏と玉袋が、彼女の花心を刺激する。
「あ……ぁあ……」
 彼女から、甘い吐息が漏れる。
 また、彼女の愛液がしみ出してくるのが解った。
「硬いのが、あ、こ、擦れて……きもちい……ぃ」
 お互いの息が深く荒くなる。
 彼女の溢れる湿り気で、玉袋が濡れる感触がある。
「もう、入れて……いいかな?」
 涼夏は深く息を吐きながら、薄く目を開く。
 潤んだ光が、ユラユラと輝いていた。
「入れて」

 ゴゴゴゴゴ……
 ビーッグウェーブ!
 俺のハートに大きな波がカムヒア!

 俺は俺自身の先のほうを、涼夏の花弁の中心にあてがった。
「いくよ」
 そう言うと涼夏はまるで、子猫のように怯えた目で俺を見た。
「はい」
 はい、って! はいって言ったよ、この子は!
 かわいい! かわいいぞー! うおおおッ!
 たぎる気持ちを抑えて、ゆっくり、ゆっくり、涼夏の中に入っていく。
「ん……あぁッ!!」
 涼夏が小さい声で叫ぶ。
 俺のモノが先っぽの部分だけ、入った。
 かなりきつい。
 涼夏は腕をまっすぐ突き出し、俺の肩を掴んだ。
 途切れ途切れの早い息をしている。まるで溺れているようだ。
「あ、はぁはぁ……あぁ……はぁはぁ……」
 やや、眉をしかめている。つらそうだ。
 俺はかわいそうになって思わず、聞いてしまう。
「やめるか?」
「いや……だ、大丈夫っ……」
 ホントか?
「ただ……んん、しばらく、動かないで……くれ」
 こんなことをして、いいんだろうか。
 もしかして、俺は彼女を壊そうとしているんじゃないのか。
 そんな罪悪感が頭をもたげて来る中、じっとしていた。

 しばらく経った。
 涼夏は落ち着いてきたようで、表情が和らいだ。
「はぁ……よし……続けてくれ」
「いいのか」
「何度も言わせないでくれ。覚悟が鈍る」
「なんでそこまで」
「君が、君が好きだからに決まってる」
「俺は……涼夏を壊したくない」
 涙声になった。
 涼夏が、無理に微笑んだように見えた。
「……莫迦だな……わたしは壊れたりしない。むしろ、今より強くなれる気がする」
 そう言って俺の頬を両手で挟み、引き寄せた。
「わたしに足りないものを、君が与えてくれるからな」
 キス。
 優しい目。
 俺は今、涼夏に甘えさせてもらっている。
 体的には、すごくつらいはずなのに。
 そうか……覚悟、か。
「……ありがとう。じゃあ……続けるよ」
「優しく……な」
 うん、と答えて俺は動いた。
 ゆっくり、本当にゆっくり、俺のモノが入っていく。
 内側の強い抵抗を感じながら。
 ぎちっ……ぎゅぅっ……
 そんな感覚がある。
「く……ぁあ……っ!」
 涼夏は眉をしかめ、首を横に向ける。
 髪が乱れる。

「ん……最後まで入ったよ」
 ついに根元まで入った。
 動きを止める。
 涼夏のピンクに染まった胸が、大きく上下している。
「っはぁ、はぁ、っはぁはぁ……っはぁ……」
 緊張が解けたのだろう。
 半分開いた口から浅く早い呼吸が、断続的に続く。
 同じように半分開いた涼夏の目に、光るものがあった。
 泣いてる?
「ごめん……やっぱ痛かったんだ」
 涼夏はわずかに笑う。
「いや……嬉しいんだ。君とひとつになれて」


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